成功する起業家の行動特性として「考えるよりもまず行動する。そして行動し続ける。」と書きましたが、その反対の成功しない起業家の行動特性は「考えすぎて行動しない」ことにあります。
「リスクを考えすぎる」
「何から始めるべきか考えすぎる」
「人の意見に左右されすぎる」
「今の自分はできないと考え、できるようになったらと後回しにしてしまう」
「自分一人ではできないと思い、諦めてしまう」
などなど。
なにを考えすぎるのかは、人によって異なりますが、いうなれば「行動しない」ので、「失敗すらしていない」わけです。失敗する起業家よりも成功しない起業家の方がタチが悪いともいえます。
失敗には学ぶことがあります。しかし、行動しないことからは学ぶことは何もなく、一歩も前進していません。
大切なことは、「考えるよりも前に行動する。その第一歩は小さくていい」ということなのです。
「リスクを考えすぎる」
→何かを成し遂げようとするとき、リスクは必ずあります。まず最初の一歩を踏み出すときは、楽観視してリスクは考えない方がよいでしょう。まず踏み出して、何かの学びを得る。リスクを考えなくて良い最小限で踏み出せばよいのです。
「何から始めるべきか考えすぎる」
→成し遂げようとする何かへの道のりは、誰も知りません。だから、何から始めるべきかの正解もありません。始められることから始めればよいのです。
「人の意見に左右されすぎる」
→その成し遂げたい何かは、誰もそこに辿り着いたことのない何かです。だれも成し遂げ方を知りません。親切心の皮をかぶった他人の意見は、たいていあなたの足を引っ張るための甘言です。最初の一歩を踏み出すときには、一切耳にしない方がよいでしょう。聞いても無駄です。
「今の自分はできないと考え、できるようになったらと後回しにしてしまう」
→いま最前線で活躍する誰かも、生まれてすぐにスーパーマンであったわけではありません。できない時は誰にもあるのです。一歩づつ歩みを進めたか否かの違いが、できないままの人とできるようになった人をわけるのです。後回しにする必要はありません。まず一歩踏み出すことからはじめましょう。
「自分一人ではできないと思い、諦めてしまう」
→人間は孤独です。どうせ一人です。だから人間はチームを組み、群れをなし、国家を築き、大きなことを成そうとするのです。しかし、まだ成し遂げていないのであれば、一人なのは当たり前です。どんなスーパーマンも最初は一人でした。踏み出さなければ、仲間など集まりません。まず踏み出し、その歩みを他人に見せつけることからはじめるべきです。
さあ、一歩踏み出しましょう。その一歩はどんなに小さくても構いません。そう例えば、「私は◯◯をやりたい」と、これから会う人、会う人に言ってみるというのはどうでしょう。これは結構オススメです。
まずノーリスク。唯一あるとしたら、鼻で笑われる可能性があるぐらいです。10人にいっても「へー、そう」で、鼻で笑われて終わってしまうかもしれません。
しかし、これを100人にいえば、そのうち5人くらいは、もしかしたらその◯◯について知っている人かもしれません。「それなら、この本を読んだほうがいいよ」「この人に会いに行った方がいいよ」「この場所に行くべきだよ」など、最初のアクションのきっかけを知れる可能性があります。
1000人にいえば、その最後の1人がその◯◯に強い共感を示し、共同創業者や投資家になってくれるかもしれません。
とにもかくにも、小さな一歩でも踏み出しさえすれば、そこから何かが始まります。まず一歩。小さくてもよいので一歩を踏み出してみましょう。