「能力のない人などこの世に存在しない」という記事で、マネージメント層がすべてのスタッフと向き合ううえでのマインドについて記しました。本稿では、その前提でスタッフがどのようなマインドセットをもって働くべきかについて、考えを巡らせてみたいと思います。
結果が出ない。評価されない。給与があがらない。出世ができない。と悶々としている方は、少なからずどの企業にもいると思います。その原因には、スキル不足や努力が足りない、圧倒的なライバルがいる、上司に邪魔されている、など、様々な理由に想いを巡らせていることでしょう。
しかしながら、まず、根本的に、そもそも戦ってるフィールドが正しいのか、ということを考えたほうがいいと思います。今、結果が出ていないということは、勝てるフィールドで戦っていないというのが、真正面から受け止めなければならない事実なわけです。
そのとき、そのままそのフィールドで戦い続けるのが果たして正しいのか。わざわざ負けるフィールドで戦う必要などありません。人生短いのです。勝ち戦だけやり続けたほうが、より良い人生が歩めることは目に見えているでしょう。
まず、自分自身を客観的に見て、今いるフィールドで戦うほどの実力があるのか。スキルがあるのか。また、それが足りないとしても、努力でそれを補うことができるのか。きちんと理解することが大切です。
スポーツで例えると、野球がやりたかったとしても、体の作りや身体能力的に格闘技のほうが向いているのだとしたら、すぐに格闘家に転向したほうがいいという話です。そしてそれは早ければ早いほどいい。それはビジネスでも同じ、ということです。
もし今のフィールドで戦うことができるのが難しいと判断するのであれば、勝てるフィールドをきちんと見つけ出して、自分自身のキャリアパスそのものをピボットさせることも、ひとつの選択肢として考えるべきなのです。