サービスを開発するにあたって、ペルソナは必ず明確に作成すべきだ。それが、Webサービスであろうと、アプリであろうと、リアルなプロダクトであろうと。
それは、プロジェクトメンバーひとりひとりにとって「捉え方が違う」からで、「当たり前が違う」からだ
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捉え方が違う
同じ言葉ひとつとってみても、人によって捉え方がまったく違う。それが大きな概念を指し示す言葉であればなおさらだ。
例えば、「20代の男性のマス層」とターゲットをおいたとしよう。この人たちが普段読んでいる雑誌は?見ているテレビは?好きな食べものは?可処分所得は?恋人はいる?そのすべての質問に対して、プロジェクトメンバー全員が同じ答えを言えるだろうか。おそらく言えないはずだ。
それは「マス」という言葉の捉え方が違うからだ。
当たり前が違う
なぜ捉え方が違うかというと、それは、プロジェクトメンバーの年代、育った地域、現在住んでいる地域によって、当たり前が違うからだ。
ある人にとっての当たり前は、ある人にとっては当たり前ではない。だとしたら、当然、同じ言葉に対しても捉え方が全然違っても当然だ。
日本という国は、陸続きで隣り合う国がなく、周りに外国人も少ないために、同じような価値観を持っていると勘違いしやすい風土があると思う。しかし、それぞれ育ってきた環境はまったく異なるわけで、それぞれがそれぞれのバックボーンからくる「当たり前」をもとに目の前のことを捉えてしまう。
例をあげてみよう。
「カラオケでコスプレ」というと、違和感を感じるだろうか。ボクは違和感を感じる。けれど、若い世代にとってはそれは当たり前のことになっており、いわばマスの消費行動になっている。コスプレ衣装を置くカラオケ店は年々増えてきている。
「ハロウィンでコスプレ」はどうだろう?東京住まいにとってはすでにマスのイベントとなっており、仮装をすることが当たり前になっていると思うが、地方住まいにとってはまだまだマスとは言いがたい。若い一部の人がやっている特異な行動だ。
ペルソナはなるべく細かく作成する
だからこそ、ペルソナはなるべく細かい項目まで落として定義をすべきなのである。全員がまったく同じ人物像をイメージし、サービスに対して同じような判断が下せるまでに。
以下のSlideShareに、定義すべき項目の一例を記載した。ぜひ参考にしていただければ。