サイバーエージェントの強みとして、人事統括本部長の曽山哲人氏はよくカンファレンスやセミナーなどで、藤田晋氏の「言うことは壮大、やることは愚直」という言葉を引用する。この言葉はまさに、起業家や社内起業家、またサラリーマンであっても、すべからく持つべきマインドであると思う。
Contents
言うことは壮大
「熱いパッションを持ち、言語化し、高らかに叫ぼう」というエントリーを書いた。熱いパッションを持ったその次にすべきことは「壮大」つまり、それを実現したビッグピクチャーを描くことだ。
大きな成果は、小さな目標からはうまれない。大きな目標を掲げ、そこに向かって走ることで初めて大きな成果がうまれる。なぜならば、大きな目標を立てたということは、それに対して今足りないことを直視し、その差分をどうやって埋めていくかというマイルストンをひくこととイコールだからだ。
そして、それを「言う」ことが大切である。まわりに宣言することで、コミットせざるを得なくなる。人間は弱いもので、自分の心の中でだけ思い描いているだけでは行動には結びつかない。楽な方へ楽な方へと逃げてしまう。まわりに宣言するということは、それに対してのコミットを明確にするということで、そこから逃げている姿勢を見せることは恥ずかしいことという認識ができ、楽な方へ逃げることができなくなる。
パッションをもとに大きな目標を掲げ、自身がコミットする状況をつくることではじめて、目標達成への道筋ができるのだ。
やることは愚直
目標達成を一足飛びでするような魔法はこの世に存在しない。一切存在しないのだ。
正解など存在しない道を、一歩づつ進み、ひとつづつ選択することを繰り返し、間違ったら戻り、また進む、ということを愚直にやり遂げることでしか、目標には到達しない。
かのトーマス・エジソンは、様々な名言を残しているが、そのほとんどは「やることは愚直」ということを言い表している。
「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。」
「私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。」
「ほとんどすべての人間は、もうこれ以上アイデアを考えるのは不可能だというところまで行きつき、そこでやる気をなくしてしまう。勝負はそこからだというのに。」
「もちろん、生まれつきの能力の問題もまったく無視はできない。それでもやはり、これはおまけみたいなものだ。絶え間なく、粘り強く努力する。これこそ何よりも重要な資質であり、成功の要といえる。」
「成功できる人っていうのは、『思い通りに行かない事が起きるのはあたりまえ』という前提を持って挑戦している。」
「人生に失敗した人の多くは、諦めたときに自分がどれほど成功に近づいていたか気づかなかった人たちだ。」
「成功に不可欠なのは、肉体的にも精神的にも疲労を溜めずに、ひとつの問題にエネルギーを注ぎ込める能力である。」
「私は、ひとたび自分が正しいと思う道を歩きだしたら、ゴールに到達するまでペースを崩さない。」
「他の発明家の弱点は、ほんの一つか二つの実験でやめてしまうことだ。わたしは自分が求めるものを手に入れるまで決してあきらめない。」
「ほとんどの人がチャンスを逃す理由は、チャンスは作業着を着て、大変そうに見えるからだ。」
「作ったものが計画通りに機能しないからといって、それが無駄とは限らない。」
「わたしは、決して失望などしない。どんな失敗も、新たな一歩となるからだ。」
「それは失敗じゃなくて、その方法ではうまくいかないことがわかったんだから成功なんだよ。」
「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である。」
「待っている間もがんばる人にすべてのものはやってくる。」
「もし我々が自分にできることを全て実行すれば、自分自身に対して文字通りびっくりすることだろう。」
トーマス・エジソンの名言・格言集。失敗は勉強である! | 癒しツアー
とにかくやる。諦めずにやり続ける。それが出来た人だけが目標までたどり着けるのだ。