アントレプレナーに対して、イントラプレナーという言葉がある。大企業における新規事業の立案、いわば、企業内起業のことだ。
ボクは、アーキタイプ時代は新規事業立案のコンサルタントとして、複数のエスタブリッシュメントカンパニーの新規事業立案のサポートをさせていただいた。その後、コロプラ、グリー、そして現職のザッパラスと、まさに現場で企業内における新規事業の立ち上げを立て続けにやってきた。いわば、シリアルイントラプレナーである。
そして、そのなかで、中ヒットはあれど、大ヒットは生み出せていない。それどころか、ほぼほぼ事業として「失敗」に分類されてしまうようなものばかりであった。
いままさに再び、イントラプレナーとして新規事業を立ち上げようとしている今、これまでの失敗を主観的にも客観的にも、しっかり評価すべきタイミングにあるとおもう。
世の中には成功事例ばかりが目立っているが、世間的には埋没しているような失敗事例こそ、学びは多い、と個人的にはおもっているので、この「イントラプレナーの失敗学」を知見としてまとめながら、様々な人と議論をするボク自身のきっかけにしたい。
Contents
はじめに
チームビルディング
- サラリーマンはアントレプレナーではない
- 社内起業に”アサイン”をしてはいけない
- プロジェクトリーダーに必要なのは、ウィットさとドライさ
- ファシリテーターの存在が成功確率をあげる
- 既存事業のボスと新規事業チームは距離を置け
- 社内で最も優秀な人財に社内起業させよ
- 新規事業を外部から招いた人に任せてはいけない理由
スタッフの心構え
- 「社内起業は潤沢な資金ではじめられる」というのは勘違い甚だしい
- それ、本当に自分の金でもやれんの?
- 社内起業の担当者は居心地の悪さがハンパない
- 社内ベンチャーとしての「WHY」を意識せよ
- 新規事業を提案するときは会社のステージを意識せよ
- 社内起業で使えるメリット、勘違いのメリット
- 社内起業はベンチャーに「泥臭さ」で負ける
- 破壊的イノベーションを産むためには上司の指示に従うな
事業戦略
事業推進
事業管理
企業カルチャー
マネージメントレイヤーの心構え
- 新規事業立案に人材育成・文化醸成を目的に含んではいけない
- スタッフが熱い思いをもったアイデアにこそ投資しろ
- トップの思いつきではじめた新規事業は必ず失敗する
- トップマネージメントは本気でやろうとしているか
Featured Image: Crossroads: Success or Failure / 86530412@N02