- 過去からの積み重ねで成長を着実にすることが出来る時代にしかロジックは通用しない
- 未来の不確実性が高い現代に、ロジックは成立せずメソドロジーは有効でない
- 共感と共鳴でコミュニティを共生するパートナーが必要だ
コンサルタントは、賢者です。過去の成功や失敗を知り、Best Practiceから予測できる未来を着実に積み重ねることができ、そのBest Practiceをメソドロジーとして提供することを生業としています。
メソドロジーとは「コンセプト(概念)」「メソッド(方法)」「プロセス(手順)」「ツール」の一連のシステムです。
メソドロジーとは、過去の誰かが立てた問いを、誰かが解いた試行錯誤の結果を、”方程式”としてまとめた、いわばロジックの集大成です。
昭和の時代。過去からの積み重ねで成長を着実にすることが出来る時代に、ロジック、メソドロジーは有効であり、コンサルタントは活躍しました。
しかし、翻って令和。
まずメソドロジーは、コモディティ化しました。ロジックで判断できるということは、いわば誰でもそれを手にすることが出来るという意味でもあります。
コンサルタントのメソドロジーは、書籍になり、そしてインターネット社会には細分化されてネットに転がり、誰でもそれを使うことが出来るようになってしまったのです。(もちろん使いこなせるかどうかは別です)
そして同時に、デジタル社会の到来。特にスマートフォンによっていつでもどこでもネットに繋がり、カメラを持ち、ハイスペックな処理能力のマシンを手にするという、誰も見たことのない時代が到来しました。
今未来の不確実性は圧倒的に高まっています。過去の経験、つまりロジックが成立せず、メソドロジーが有効でない時代に突入しているのです。
そんな時代において、コンサルの仕事のそのほとんどは、すでにコモディティ化しているといえます。
大企業の多くは本来外部に出す必要のない仕事をコンサルにお願いすることで楽をしている(同時に社員の成長機会も奪っている)だけだであって、本質的な価値ある仕事ができていません。
ウィズコロナによって、リモートワークが進み、無駄な仕事や会議を極力排除するようになって、皆、本質的な価値を提供する仕事にフォーカスするようになりました。コンサルは使う必要がないのです。
昭和に活躍したのは「賢者」。Best Practiceから予測できる未来を着実に積み重ねる。
平成に活躍したのは「勇者」。Entrepreneurが未来を切り拓く。
令和に活躍するのは「遊び人」。越境を厭わない姿勢が未来のタネを芽吹く。
アフターデジタル、アフターコロナで世界が劇的に変わり、誰もが見たことのないニューノーマルを迎える現代において必要なコンサルタントとは、「共感」によって、顧客のビジネスと「共鳴」し、「メタ認知」と「プロフェッショナリティ」によりその価値を最大化する「コミュニティ」を構築し「共生」できるパートナーです。