ざっくりまとめると。。。
- 耐えて頑張り抜いた先に、成功は約束されない時代になった
- 我慢をすればするほど、自分を殺す
- 我慢はするな。されど適応はせよ
日本人は、昔から耐えることを美徳としてきました。耐えて、耐えて、耐えて頑張り抜いた先に成功がある、と。
確かに昔はそうだったかもしれません。
封建社会においては、しがらみが多く、突然ジャンプアップして成功することなどほとんどありません。そういう社会構造においては、耐えて頑張り抜いた先にしか成功はありませんでした。
また国家体制の急激な変化があった明治時代や昭和前期、経済が急成長していた戦後世代においては、国家自体の成長が約束されていた時代には、耐えて頑張れば、その恩恵に預かれました。
しかし、今は違います。
封建社会とは違い、今の社会は可能性に満ちあふれています。誰でもチャレンジすることができ、誰でも成功することができます。
国家の成長はもう約束されていません。今の日本の未来は真っ暗です。その中で社会に身を委ねていては、泥舟とともに沈むしかありません。
そんな時代において、本当に我慢は必要でしょうか。
「我慢」をしている状態とは、会社や組織と価値観が合わない状態であるということ。その中で我慢をした先に待っているのは、自分を削り、自分を捻じ曲げ、自分を殺した状態です。
それで成功が約束されていた時代なら、それはそれで一つの働き方としてよかったのかもしれません。しかし今の時代において、我慢をした先で成功は約束されていません。むしろ経済がシュリンクしていくなかにおいて、我慢したけれど良くて現状維持、大半は今より悪くなるという時代なのです。
そんな時代において大切なのは「我慢はするな。されど適応はせよ。」です。
自分の価値観を会社や組織に合わせるのは我慢です。それはやるべきではありません。
自分の価値観や信念を貫き通しながらも、会社や組織、環境、事業ステージなどに応じて、スタイル(=やりかた)は適応させていくべきです。
我慢しなければならない環境なら逃げるべきです。その時、自分の本当に大切にしている価値観は明確にしましょう。
その上で、その価値観をブラさず、貫き通しながら、スタイルを変えて成果が出せる環境に身を置けば、必然的に好きなことだけで生きていくことができますし、その結果、好きなことで世界を変えることもできるはずです。