事業創造やスタートアップは、産みの苦しみがあります。KPIが伸びなくて苦しい。予算が未達で苦しい。資金がつきそうで苦しい。チームビルディングがうまくいかずに苦しい。メディアがとりあげる裏では、どんな創業者も起業家も、イントラプレナーも、とてつもない苦しみに苛まれています。
それでも、自分の信じる道を進むため、世界を変えるためにとにかく邁進するのが、本当のアントレプレナーです。その苦しさの先にある成功に辿り着けるかどうか、それをわけるのは案外シンプルに心の持ちようだったりします。
孔子の言葉にこういうものがあります。
「子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者。」
(子曰わく、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず)
ただ単に、知識だけを豊富にして戦うものには、それを好きでやっている人には勝てません。そして、楽しむ者にはより勝てないのです。
楽しむために必要なのは、やはりなにをもってもパッションです。「なぜその事業をやりたいのか」を真剣に心の底から考えて結晶化しましょう。そして、それを本当に楽しめるのかどうか内省しましょう。日々内省し続けましょう。
よく言われる言葉ではありますが、「自分が楽しんで作っていないものを、ユーザが楽しめるのか」は、案外そのとおりです。表面だけ取り繕っても、滲み出る感覚をユーザは敏感に感じ取ります。そして、それは仲間やスタッフ、ビジネスパートナーもしかりです。
どんな苦しみの中にも光はあります。そしてその光の先に、パッションとして実現したい世界が待っています。心の底からすべてを楽しむことが、世界を変える第一歩につながっていくのです。
Featured Image: dj myrah exploding / fotojonic