アクセス解析サービスといえば、Google Analyticsですね。Webサイトを所有している方は、まずGoogle Analyticsを設置するという方も多いのではないでしょうか。
Google Analyticsは、無料のアクセス解析サービスでこれ以上有用なサービスはないと断言できるほど、高機能です。ヘルプが分かりにくいのが非常に難点ではありますが、使いこなせばサイトの問題点の分析をかなり深く行うことができるでしょう。
しかし、Google Analyticsだけでは、分析できないこともあります。そこで、私はよくそこを補完するために様々なサービスを利用しています。今回は、そんなアクセス解析サービスを4つ紹介します。
Contents
4つのアクセス解析ツールの紹介
OSSのヒートマップ作成ツール「ClickHeat」
ClickHeatは、ヒートマップが作成可能な、オープンソースソフトウェアのアクセス解析ツールです。
PHP+JavaScriptで作成されており、データベースを不要です。サーバに設置したのち、サイト上にJavaScriptを貼付けると、すぐに解析がはじまります。
ヒートマップ作成サービス「CrazyEgg」
CrazyEggは、クリックされた場所と回数がわかるアクセス解析サービスです。実際のウェブページ上に、オーバーレイ表示/ヒートマップ表示してくれます。
有料サービスで、無料版では4ページまで、月間総計5,000までのアクセスを記録してくれます。
サーバにClickHeatをアップできる場合は、ClickHeatを使いますが、アップできない場合やアップする作業をせずに早急に実施したい場合に利用しています。
マウスの動きを記録するサービス「ClickTale」
ClickTaleは、すべてのマウスの動き、クリック、キーストロークを記録し、用意に再現することができるサービスです。
有料サービスで、無料版では2サイトまで、週100アクセス(月400アクセス)までのアクセスを記録してくれます。
セッション毎の訪問者の動きがわかる「Clicky」
Clickyは、ユーザがどうやって訪問してきて、どのページを何分見て、どのリンクをクリックしたかを追跡記録するサービスです。内部リンク、アウトバウンドリンク(外部リンク)のクリック数の調査、ダウンロード計測も可能です。
Google Analyticsにない機能を数多く保有しており、補完するサービスとしてはもっとも有用です。
有料サービスで、無料版では3サイトまで、1日1,000アクセスまでのアクセスを記録してくれます。
我流アクセス解析方法
仮説の検証ととらえるとしたら、母数をしっかりと稼ぐために、有料プランへの登録は必要だと思います。統計学的にみても、母数が多ければ多いほど、リアルの現象に近づくと考えられるでしょう。
しかし、これは確率ではなく1つ1つの事象に人為的なものが混入すると私は考えています。つまり、1つ1つの事象すら参考となると考えているのです。
ですから、私は基本的に無料プランで、少ないながらも事象を収集し、ヒートマップ、マウスの動き、訪問者の遷移を見ながら、仮説立案を行います。もちろん、仮説立案はGoogle Analyticsだけでも十分に行えます。しかし、こうした様々なデータを加味した上で、仮説を立案したほうがよいでしょう。Google Analyticsのデータでは見えない問題点が浮き彫りに成ることも大いにあり得るからです。
仮説の検証は、実はGoogle Analyticsでも十分に行えると考えています。最低限、コンバージョン数の増減だけでも仮説の検証はできると思うからです。はっきりとした仮説の検証のためには、Clickyが使えます。意図した遷移をしているかどうかが最も重要でありますから、Clickyでその検証ができます。そのために、Clickyの有料サービスは利用する価値が高いかもしれません。
もちろん、前提としてターゲットやペルソナ、シナリオをしっかりと設定することは重要です。それをせずに仮説立案をすることはありえません。また、ツールだけでは導き出せない情報はたくさんありますので、ユーザテストを実施すべきでしょう。コスト面から大掛かりなものはできないにしても、自分の身近な人物にだけでも利用してテストをしたほうがいいと思います。
データだけではわからない情報もあります。しかし、データだからこそ分かる情報もあるはずです。私は直感を大切にしつつ、それをデータでフォローするような形で、サイト制作を行っていく方法を好んでいます。