今の自分が絶対的な存在だと思い込んでいる人間は、成長もイノベーションも成し遂げることはできません。
時代は移り変わります。価値観や知識、経験、スキルは、環境が変わればその価値も変わります。そしてやがて経年劣化します。
「絶対的」な評価など存在しないのです。常に人の価値は社会や組織において相対的に定まるものです。絶対的などとは、烏滸がましすぎます。
絶対的と思うということは、自分の価値観を他人に押し付けるということ。それで自らの成長を止めることに他なりません。
自分と違う生まれ育ちや思想、信条、価値観、人種、文化そして種族さえも多様なものたちと出会えばこそ、得られるものがあります。
自らが円だと思い込んでいたものを、それは球だと、それは円柱だと、それは円錐だと、異なる視座から物事を見る価値観を知ること。それが成長に繋がっていくのです。
そうして、価値観の異なる他者と交流し、学びを得たところで、どうせそれもすぐに間違いがあることに気づくことになります。自分を絶対的だと思っていないのなら、常に新しい学びを得続けることができるから。
人生とはその繰り返しです。前に進んでは後悔し、反省し、自己嫌悪に陥り、それでも前に進むしかない。そして、それを積み重ねて成長していくのも人生です。
絶対的だと思えば思うほど、前へ進むことをやめることになリマス。どんな環境も、どんな状況も、どんな人からも学びを得られると考えればこそ、人はいくつになっても成長続けることができるのです。