ボクらは、よく昔から「一つのことに集中しろ」とは、親や教師、上司から、耳にタコが出るほど言われてきました。
果たしてそれはボクらの人生にとって、ボクらが歩む先の未来にとって、正しい意見なのでしょうか。
これに答えはもちろんありません。「一つのことに集中すべき」も「二兎を追う」ことも、どちらも間違ってるところもあれば、正しいところもあります。
自分の人生は自分でコントロールすべきです。本稿では、その舵取りのために、両側面からの意見を思索してみます。
Contents
一つのことに集中すべき理由
一つのことに集中すべき理由は、自分のリソースには限りがあることです。
人間が一番限られているリソースは時間です。どんな天才であろうと、努力家であろうと、金持ちであろうとも、1日は24時間1440分しかありません。
それをどう使うか。言い方を変えれば、いかに投資するか。その投資によって何を実現するか。それをきちんと考えて取り組むことは非常に重要です。
もし実現したい夢や目標が明確で、それがトップオブトップのナンバーワンを目指す必要があるものならば(例えば、スポーツ選手やアーティストなど)一つのことにフォーカスし続けるべきです。
二兎も三兎も追うべき理由
一方で、人生というトータルの時間も当然限られています。
逆に言えば明日死んでもおかしくないのが人生な訳で、だったらやりたいことをやれなかったと後悔するより、やりたいことをやりきる後悔しない人生を選ぶべきです。
やりたいことが二つ三つと複数あるなら、その全てに取り組むべきなのです。
人生に延長戦はありません。二度目も、リセットも出来ないのです。このたった一度の人生をしっかり生き抜くということは、後悔しない選択をするということでもあります。
全部を一人でやることはできない
しかし、やりたいこと全部をやるといっても、全部を一人でやることは難しいでしょう。
最近の若者の起業では、1つに絞らずに、1人で複数の会社を立ち上げている人たちが増えています。シリアルアントレプレナーではなく、パラレルアントレプレナーが増えているのです。
ビジョンハッカーとして取り組みたい社会課題が複数あるならば、複数のチームを組んで、全てに取り組もうとするのは正しい取り組みと言えるでしょう。
そして、「複数の会社」を立ち上げるというのがポイントです。1つ1つの社会課題に対して「責任者+チーム」というセットで取り組んでいます。
もちろん、ファウンダーとしての起業家は1人なので、「社会課題」に対して「チーミング」することには必ず自分で取り組んでいるわけですが、その時に責任者を必ずしも起業家自身がやってはいないのです。
会社は作る。株も持つ。ビジョンには口出しする。しかし実際に実現するところに関しては、そのビジョンに共感し共鳴するチームを作ったら、チームに任せているのです。
やりたいことは全部やれ。しかし一人でやるな
結局のところ、人生の時間が限られていることには変わりはありません。二兎も三兎も追うことにすれば、その限られた時間はより一層少なくなってしまいます。それでは、時間を有効に投資することは難しいでしょう。
だからといって諦めることが得策とは思えません。諦めて後悔することの方が、人生にとってダメージは大きい。やりたいことがあるなら、全部トライすべきです。そして、それはチームを作ればできるのです。
だからこそ、声を大にしてビジョンを語るべきなのです。情熱を胸に、力を込めて、強い意志とともに、熱く熱く語るべきなのです。それで世代を問わず共感する仲間を集うことができれば、やりたいことはどんどんやれるようになっていくのですから。