- わざわざやりたいことを探すために立ち止まる必要はない
- やりたいことを決めるということは、それ以外の可能性を狭めるということ
- 強い「情熱」と「衝動」に駆られるまでは「やりたいこと」なんていらない
最近の自己啓発業界の「目標をもて」「やりたいことをやれ」という風潮にうんざりしています。
「目標」を持てる人なら持てばいいし、やりたいことがある人ならやりたいことをやればいいと思います。しかし、目標がない人が目標を無理に持つ必要なんてないし、やりたいことがないならやりたいことなんていらないのです。
「やりたいこと」が見つからないからといって、昨今の風潮を間に受けて、立ち止まってはいけません。わざわざやりたいことを探すために立ち止まる必要はないのです。気にせずに前へ進みましょう。一歩でも多く踏み出しましょう。立ち止まってやりたいことを探すより、少しでも経験を積み重ねることの方が大切です。
積み重ねた経験がいつか「Connecting the dots」して新しい価値をうみます。積み重ねた経験だけが繋がる点になるのです。知識だけで点はできません。線が繋がることなどないのです。
そしてその点と点が繋がった先で、はじめて「やりたいこと」が見つかるかもしれません。その可能性を広げるために、まずはなんでもいいから行動して経験をすることが大切です。
また「やりたいこと」は逆に決めつけない方がいいでしょう。どうしてもやらなければいられないほどの強い強い「衝動」と「情熱」を感じるものでないのなら、中途半端に決めるのはやめた方がいいです。
「やりたいことを決める」ということは、それ以外の可能性を狭めるということに他なりません。それほど強い感情もない「やりたいこと」を決めてしまって、他の選択肢を捨てるぐらいだったら、そんなもの決めずにあっちもこっちも色々と無節操に手を出した方が未来への可能性は広まります。
何でもかんでも好奇心を持ってチャレンジして、飽きたら辞めるを尻軽に繰り返していれば、その経験がシナプスのように繋がり、そのうち「雷に打たれるような衝動」にかられることでしょう。その時初めて「やりたいこと」を決めて、突っ走ればいいのです。
「やりたいこと」は意志です。意志とは「物事を成し遂げようとする積極的な志」であり、「そのために生存に関する論理的な判断までも無力化される非常に強い行動動機」です。それほどまで強い「情熱」と「衝動」に駆られるまでは、「やりたいこと」なんていらないのです。