- 過去の成功体験を積み上げた先の未来は予測することはできる
- 変化の激しい時代に未来は過去の延長線上にはない
- 事象をコントロールすることではなく変化にフィットさせる
昭和時代は、未来は予測できると皆が思っていた。
未来を予測して、経営戦略を描き、それにどう対応するかを事業計画を立てる。事業計画は定量的なKPIに落とし込みがなされ、その進捗を追いかけるマネージメントをしていた。
ロジックで物事を考え、ロジックで戦略を描き、ロジックで常に判断していました。
ロジックは過去の蓄積です。過去の成功体験を積み上げた先の未来は確かにロジックで予測することはできます。
しかし変化の激しい時代に、未来は過去の延長線上にはないのです。だから、未来の予測など誰にも出来ません。
いや本来、未来の予測など誰にも出来なかったのです。たまたま過去の延長線上に成長していただけで、たまたま予測がそこにあっただけのこと。
令和時代に未来を読むことはできません。だからそこで大事なのは事象をコントロールすることではなく、変化にフィットさせることです。
激しい変化にフィットさせるために確率の高いモノを選択し、もし間違ってたら戻ればいいやぐらいの気持ちで気軽に挑戦することが大切です。
なにせ行った先の未来で選択はロジック的に正しかったのに、変化の方が激しく、選択が途中で間違いに変わることが多いにあり得る時代なのです。
どうせ予測は外れるのです。だから予測などする必要はありません。
今経営に立つ50-60代の人たちは、もはや過去を生きてきた人です。未来の予測はおろか、現在のこの変化ですら理解することなど困難なのです。わかっているふりをしているだけです。
彼らがコントロールすれば今の時代にフィットすることなどできないことは、火を見るより明らかである。
そこまでわかっていても、予測をせずに変化にフィットするということを実践することは難しいです。歳を重ねれば重ねるほど、経験を積み上げれば積み上げるほど、パラダイムシフトするのは難しくなります。
だからこそ実践したものが勝つのです。予測できない時代だからこそ、目の前はシンプルな判断基準で行動するのみです。