- たった一人の個人の閃きがイノベーションのタネになる
- 蓄積してきた過去の知と新たに出会った知が交わったときにうまれる
- 批判者を説得することに時間を使わない
イノベーションを自発的にうむために必要なこと。
それは、ロジックでも、ストーリーでも、原体験の振り返りでもありません。シナリオプランニングでも、バックキャストでもありません。組織力でも、チーム力でも、資金力でもないのです。
イノベーションは「雷に打たれるような閃き」からはじまります。たった一人の個人の閃きがイノベーションのタネになるのです。
イノベーションとは、そして閃きとは「新結合」です。
これまで蓄積してきた過去の知と、新たに出会った知が交わったときにうまれます。イノベーションとは温故知新のことでもあるわけです。
新たに出会う知は「価値観のアップデート」と「リフレーミング」です。ものごとをありのままに捉え、それをアップデートした価値観で解釈しなおし、再定義する。
その再定義したものをプロダクトとして開発すればスタートアップが始まりますし、それを既存事業とシナジーをリンクさせれば新規事業になります。
つまり、自分の知らないものと触れること。そして、じっくり観察すること。よくよく観察し、自分のオリジナルな解釈をしてみる習慣を持てば、そこにイノベーションのタネになる「雷に打たれるような閃き」が降りてきます。
そして、たった一人の「雷に打たれたような閃き」が「妄想のような大きなビジョン」になり、それをその人が「共感をうむストーリーテリング」をし始めたら、イノベーションの実現への列車が走り出します。
閃きを得たら、それに圧倒的な自信を持って、その妄想を膨らませる。そして妄想的なビジョンを自信を持って語る。
自信とは「自分が将来それを実現する可能性を信じること」です。今そこに根拠など一切なくてもいいのです。
とにかく信じて語り行動する。それが一番大事です。
気をつけるべきは、批判者を説得することに時間を使わないことです。
批判者はとっとと切り捨て、共感者を集めることに時間を使う方がイノベーションへは近道になります。批判者はチームに不要です。
どうせそのビジョンが実現に近づけば近づくほど、批判者は面白いように手のひらを返すのだから。