- 人間は生まれながらにて不平等であり、不自由だ
- その中においても唯一「意志」だけは自由
- 個の意志で未来を切り拓くことが出来る
人間は生まれながらにて不平等であり、不自由だ。
人間としての権利は平等でなければなりません。何者にも支配されてはなりません。しかし、人間は生まれながらにして環境は不平等であり、環境が足枷となり不自由でもあります。だからそこには平等にチャンスなど訪れませんし、そのチャンスを掴みとる自由もないわけです。
しかし、その中においても、唯一「意志」だけは自由です。そして意志こそが人間に許された唯一の特権でもあります。
意志とは「物事を成し遂げようとする積極的な志」であり、「そのために生存に関する論理的な判断までも無力化される非常に強い行動動機」です。
さまざまなしがらみの中で、自分にとって一番大切なことを選ぶ。それが選ぶことが「自由」であり、選ぶものが「意志」であるわけです。
明治期や、昭和戦後は、日本は集団として意志がありました。国家にも個人にも。国家存亡の危機に、国際舞台で大国と対等に渡り合うという、焼け野原から復興を遂げるという強い強い意志が。
昭和後期から平成に入り、平和を謳歌し、システムの中で画一的な価値観を押し付けられ生きる中で個人が意志を失いました。漂うクラゲのように流されるように生きてしまったのです。そして、国家すら意志を失いました。
令和に入り、未だ国家は意志を持ちませんが、沈みゆく国にあって、一人ひとりが「個」として意志を持つように変化してきたように感じます。
もちろんしがらみがなくなることはありません。人と人が集まっている以上、しがらみは必ずあります。しかし、しがらみの中で選ぶ決断をすること。そしてその上で為し、成した人生こそが最大限自由な人生であるとも言えます。
世界は残酷だし、理不尽です。
人間は生まれながらにして不平等であり、不自由です。しかし、それでも自分の人生の舵をとるのは自分しかいない。未来を切り拓くのは自分しかいないのです。
個の意志で未来は切り拓くことが出来るのです。