ざっくりまとめると。。。
- ロジックから導き出した事業アイデアに成功の芽はほとんどない
- 過去の実績から積み重ねられるもので、ぶっとんだ未来は創れない
- たった一人のクレイジーな思い込みこそが世界を変える
新規事業や起業のアイデアを考える時に、何から始めていますか?
仮にその事業が失敗した時、そのスタート地点への立ち方からすでに失敗への路を歩んでしまっているのかもしれません。
その立ち方とは「ロジック」のこと。
市場調査や競合調査、アンケート調査、人口動態統計などの情報をもとに、ロジカル(論理的)に事業アイデアを考えていませんか?
ロジックが整えば整うほど、その事業はまるで成功が約束されたかのような美しい事業計画が出来上がるかもしれません。
しかし、ロジックから導き出した事業アイデアに成功の芽はほとんどありません。
ロジックとはあくまで過去の実績から積み重ねられるものです。つまりロジックによって組み立てられる事業アイデアは、過去の延長線上にあるアイデアなのです。ロジックからぶっとんだ未来を創るような事業アイデアはうまれません。
ただ、おそらくそのアイデアは周りからは称賛されるでしょう。「それはいい。自分も欲しい」と。その意見に惑わされてはいけません。ロジックがあるからみんなも想像しやすいだけです。
ロジックが整ったアイデアは、世界のどこかできっとすでにそのアイデアは実行されています。そして、まだ目の前にその事業がないのだとしたら、それはやはりうまくいかなかったアイデアなのです。
本当に世界を変える、本当にニーズがあるアイデアは、アイデアの段階でロジックなど組み上がりません。ノーロジックの思いつきがアイデアです。
そしてそれは周りからも「そんなものはいらない。誰も必要としない」と批判されるでしょう。
しかし、それでもどうしてもこれを実現したいと発案者自身が熱狂し、その熱をごく少数の人から熱烈に指示された場合、そのアイデアは世界を変える原石の可能性があります。そこに大きなチャンスが眠っています。
世界を変えるのはロジックや周りの合意ではありません。たった一人のクレイジーな思い込みこそが世界を変えるのです。
ロジックはその思い込みを具体化し、事業化する過程で使うものであって、アイデアを発散させ、思いつく過程で使うものではないのです。