あなたは自分自身が何者か、自らの言葉で説明することができますか?名刺交換する際にどんな言葉で自己紹介しているでしょうか?
もし会社名と役職、職域/職務しかそこにないのであればそれはまずい。あなたの存在意義があなたのなかにないということだから。
「あなた−会社=ゼロ」ならまだよくて、「あなた−会社=マイナス」という人に出くわすことも少なからずあります。
それはもう人生のコントロール権を会社に明け渡し、会社の傘の下でしか動けない、会社の奴隷的存在になっているわけです。
もちろん、それで幸せという人も世の中にいるでしょうし、それが間違っているとも思いませんが、それは本当に美味しい寿司を知らずに、100円回転寿司で満足してるようなものです。実にもったいない。
一人の人間として、自己実現を果たし、真に世の中に価値を提供するためには、自己の確立をし「あなた−会社=プラス」になる努力をすべきだと考えます。
そこで、まずはじめの一歩として、セルフブランディングをオススメします。
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セルフブランディングの効能①:自分に向き合い続ける
セルフブランディングをする、ということは、自分自身と向き合う、ということと等しいことです。
自分をどう見せるか、を具体化するためには、自分自身の強みや武器を明確にする必要があります。自分で自分を理解していなければ、セルフブランディングすることはできないのです。
なので、まずは自分のイメージを「言語化」するとよいと思います。例えば、ボクの場合は自分にキャッチコピーをつけるということをやりました。そして、定期的にキャッチコピーを変えてきました。
20代前半「しゃべれるヲタク」
20代中盤「サンドバック型コンサル」
20代後半「IT Generalist」
30代前半「エンジェルインキュベーター(仮)」
常に自分のキャッチコピーを考えていることそのものが、自分と向き合っていることにもなります。
そして、キャッチーでシンプルなフレーズに集約できればできるほど、相手に自分がやっていることが明確に伝わりますし、またシンプルに絞れれば絞れるほど自分がやっていることは間違っていないのだと確認することができます。
セルフブランディングの効能②:夢や目標に近づくことができる
自分と向き合ってキャッチコピーをつけるときには、必ずしも現在の自分を表現するだけに留める必要はありません。むしろ、現在の自分よりも、より大きい夢や目標の要素を入れるとよいでしょう。こうありたいという姿をキャッチコピーにするのです。
『夢は「なりたい」という願望ではなく、「成る」と決意すべきものだ』という稿でも記載したとおり、そうして成ると決意することによって自身を変えることができます。
一番手っ取り早く何が起こるかというと、そう決め、表明することによって、情報感度が変わります。これまではスルーしていたような情報の中から、自らの夢や目標に近づくものに気付くことができます。
セルフブランディングの効能③:仲間や助けを得ることができる
表明し続けると、周りに「その領域の専門家である」「それを目指している人である」と認知されます。そして、強制性がなくとも、周りの人が自然にそれに巻き込まれていってくれるのです。
こちらから求めれば、当然、色々な情報や人脈を紹介していただけます。もっと行き着けば、こちらから求めなくても、自然に「あなたに紹介したい人がいる」「こんな情報があったよ」「こういう仕事してみない?」などと、周りの人が手を差し伸べてくれる機会が圧倒的に増えるのです。
巻き込み力。
夢や目標を実現するために必要な能力のひとつです。
しかし、巻き込み力は、無理に頑張って身につけるものではなく、積極的に夢や目標を表明し、発信し続け、セルフブランディングをすることで、自ずと身につく能力なのです。
セルフブランディング=認知→共感→巻き込み→目標達成へ近づく
セルフブランディングによって、周りに認知され、共感を得て、自然に巻き込むことができ、それが夢や目標の達成に近づく。
日本人には「恥の文化」が根付いてますから、自らを良く見せることが苦手な方が多いと思います。
しかし、決して、嘘をつこうとか、無理に高く見せようとか、そういうことではないのです。ありのままの自分をありのままに見せること。それだけで、良い結果が訪れるということなのです。