アイデアに価値はない。行動にこそ価値がある 〜若者だけでなく起業家にも響くソーシャルビジネスリーダーの言葉 (5)

先日、Industry Co-Creation主催で開催された「ICC/AIESEC ソーシャル・イノベーション・カンファレンス」に参加しました。

AIESECと共同開催ということもあり、参加者のほとんどが学生で、登壇者も基本的には学生に向けたメッセージとして、様々なお話をされておりました。

しかしながら、そのひとつひとつは決して、若者だけでなく、何歳になっても意識しておくべき言葉だと感じました。そして、特に起業家にとっては参考になるものばかりでしたので、その目線でいくつかの稿にまとめてみたいと思います。

第5弾は、イノベーションに必要な「ビジネスアイデアの組み立て方」について。

Contents

アイデアに価値はない。行動にこそ価値がある

よく言われることですが、アイデアそのものに価値はありません。

あなたがそのアイデアをよいと思えば思うほど、そのアイデアはおそらく他の誰かも思いついています。

そこでまず「やる」ことができるか。どんなにいいアイデアもいきなり明日花がひらくことはないからです。花をひらくためには、まず「地道に」やる以外に方法はないのです。

そして「やり続ける」ことができるかどうか。PDCAをまわしながらやり続けることができれば、いつか花はひらくのです。逆を言えば、花がひらくまでやり続けることができれば、花は絶対にひらくのです。

▽スマートニュース 堅田航平氏

“アイデアを思いつくこと自体には価値が無い”
“やった人がいるかどうか、その方法は正しかったのか”
“それよりも自分が正しいと思うのであれば、やればいい”

Session 3 ソーシャル・インパクトを実現するビジネスの作り方 ::ICC/AIESEC ソーシャル・イノベーション・カンファレンス #ICC_AIESEC2016 | LivePad (β)

▽クラウドワークス 吉田浩一郎氏

“ほとんどのビジネスモデルは意味が無い。誰でも考えつく”

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▽リクルートマーケティングパートナーズ 山口文洋氏

“ビジネスモデルは誰でもかける。誰が何をやるかが重要”

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▽リクルートマーケティングパートナーズ 山口文洋氏

“地道なことをやっているサービスが、5年粘っていると、スポットライトを浴びる”

“地べたを貼って広げるシナリオと、胆力、粘り強さが求められる”

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▽クラウドワークス 吉田浩一郎氏

“我々はインターネットのチカラを借りなかった”

“普通に会社をまわって、個人を紹介して、仕事がないかお願いしたり、エンジニアイベントにいって利用してもらったり”
“1ヶ月やって30社1300人が集まっている状態ではじめた”

“プラットフォームは人が集まらないと二度とこない。最初から流行っているようにみせる”
“店舗なら当たり前にやるのに、ネットサービスはあまりやらなかった”

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市場規模を頭に入れながら、マジョリティに使ってもらうことを意識する

どんなにいいアイデアだったとしても、それによって幸せになる人がごく少数しかいないのであれば、それはビジネスとして成り立ちません。

企業というのは営利団体であるからこそ、ビジョンと同時に、売上/利益を追求すべきですし、そこを追求して大きな売上/利益を叩き出すことによって、それが力になり、さらに大きなビジョンの実現につながるからです。

そのため、アイデアを思いついたときから、最初にそこにどんな市場が存在するのかは必ず意識すべきです。そして、そこで使ってくれるマジョリティの人たちに思いを馳せるべきなのです。

▽スマートニュース 堅田航平氏

“よりいい方向に世の中を変えていきたいと思った時に、やろうとしていることを求めている人が、どれくらいいるのか”
“市場の大きさがどのくらいかは頭のどこかにおいておいたほうがいい”

“思いついた事業やサービスを必要としてくれる人が、根源的な負を、もっと楽しくする、楽にする、と感じてくれるという声を聞くことが大切”

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▽リクルートマーケティングパートナーズ 山口文洋氏

“まずは使ってもらわないといけない”
“大勢のレイトマジョリティの人が、そのエクスペリエンスなら一歩乗り越えられる、と思ってもらう必要がある”
“闇雲な目新しさは追わない”

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既得権益にいる人の反発が大きければ大きいほど、そこに解決すべき課題がある

思いついたアイデアをやりはじめたときに、反発して、邪魔をしようとする人たちが必ず出てきます。

その人達にとって、自らの既得権益や残存者利益が奪われる可能性が高ければ高いほど、その反発は大きいでしょう。

しかしながら、そうであればあるほど、そこに解決すべき課題が眠っていて、それを解決したときにハッピーになる人達がたくさんいる、ということなのです。

反発する人がでてきたとしたら、それでくじける必要はないのです。むしろ逆に喜ぶべき事象ということです。

▽スマートニュース 堅田航平氏

“新しいことをやろうとすると、そこには既得権益や古いことに慣れ親しんだ人が反発する”
“反発があるものこそが、世の中の課題のピンポイントな事象をついている。それを受け止めて突き抜ける方がいい”

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ビジネスクリエイター、インキュベーター、アクセラレーター、コンサルタント。エンジニアとして、PHP/HTML/CSSのマークアップ言語によるWebサイトの制作、SEOエンジニアリング、アクセス解析アナリストを経験した後、IT領域の技術/潮流をベースとしたエスタブリッシュ企業向けのコンサルタントを経て、複数のIT企業にて、Web/アプリ系、O2O系、IPライツ系の新規事業立ち上げに注力。事業開発から経営企画業務まで、事業および会社立ち上げに関する業務を幅広く経験。また、シードフェーズのベンチャー複数社の立ち上げへの参画や経営戦略・組織戦略・PR戦略へのアドバイザリー、メンター、複数のアクセラレーションプログラムのメンターも手がける。