小さな会社でも大きな会社でも、デザイナと技術者のぶつかり合いはよくあるものです。
デザイナは芸術家でなければなりません。芸術家は、自らのエゴを作品として表現するものです。いい意味で自分勝手であるべきであり、そうでなければよい作品を作り出すことはできません。
技術者は合理的思考の塊でなければなりません。無駄がないことが技術者にとっての美しさです。
技術者にとってしてみれば合理性とは程遠いデザインを受け入れることはできません。
また、デザイナにとってみれば、美しさには意味ある無駄があり、それこそがデザイン性であるという部分があるのです。
その無駄の解釈の違いにこそ、デザイナと技術者のぶつかり合いの理由ではないでしょうか。
どちらにしろ、互いに自分の為すべきことをしているわけであって、どちらともに譲り合う心さえあれば、それほどぶつかり合うこともないでしょう。ただ、どちらも頑固な人が多く、そう簡単にはいかないのが現実ですが・・・。