Webサービスのリリース速度、その有用性は外国語圏とくに英語圏の方が進んでいる。
それはもちろん、英語圏のインターネット人口が多く、そこにビジネスチャンスが多いため、様々な人、企業が参入すること機会が多いことにあるだろう。
てっとり早く、コストをそれほど掛けずに成功を掴むことが、Web業界ではできるからだ。
ただ、日本語圏では、一概にそうとは言えない。
日本語圏では、成功と言えるほど利益を生むことができるわけではないからだ。
それは、やはり日本語を自在に扱える人が少ないことが大きな理由だろう。
となると、ビジネスチャンスを感じて、参入する人や企業がそれほど多くはいないということに繋がる。
競争の原理から考えれば、母数が少なければ必然的に、Webサービスのクオリティが高まることが難しくなる。
日本語で表記され、なおかつ有用なサービスが出てくることが少ないのはそのためではないかと思う。
しかし、逆に考えれば、それは新たなビジネスチャンスと言うこともできる。
英語圏で流行しているサービスをいち早く日本語化した”パクり”サイトを作ってしまえばいいということである。
mixiはmyspaceを、TimeLogやHaruはtwitterをパクった。
いずれも、本家には届かないまでも、ある程度の成功は収めている。そして、本家は日本語圏においては、あまりユーザ数を増やせずにいる。
英語圏の人々には日本語は難しすぎる。
英語のWebサービスが国際化、多言語化に向けて、日本語化を導入するには、やはりそれなりの人材が必要になり、それなりに収益があがってからということになる。
Web業界の人々はすでに英語のサービスを利用することに心理的な障壁は少ないが、一般の人はそうではない。やはり、日本語のサービスの方がとっつきやすい。
面白そうなサービス、使えるサービスだけれど、日本語でないから使わない。英語で書いてあるから、使えるのかすら分からない。そんな人は多いだろう。
英語圏で流行っているサービスが日本語圏で必ずしも流行るということは確実とまでは言えないが、新しくサービスを始めるよりもチャンスは大きいのではないだろうか。
英語圏のサービスに目を配り、すぐさま日本語化してリリースするというのは、新しいビジネスモデルと言っても過言ではないのかもしれない。