検索キーワードの選定には顧客単価の視点も必要

検索キーワードの選定には、SEO会社や担当者によって様々なやり方があると思います。

ベースでは、以下のような流れで行い、各々に各社のやり方を織り交ぜているといったところでしょうか。

  1. キーワード、複合ワードのリストアップ
  2. 月間インプレッション数の調査
  3. 対象ワードの競合調査

詳しく書くと、まず、「キーワード、複合ワードのリストアップ」で、上位表示させるWebサイトに掲載する製品やサービスに関連するキーワードや複合ワードをリストアップを行います。
次に、「月間インプレッション数の調査」でOvertureのデータから、リストアップしたワードの月間被検索回数を調べます。この時点で、だいたいどのワードにするか見当がつくと思います。
さらに、「対象ワードの競合調査」で各種ツールを駆使し、競合サイトのPageRankやバックリンク数・質、内部対策の状況など、様々な視点から調査し、そのワードの上位表示の難易度の調査を行います。

基本的には、この流れでキーワードを調査し、どのワードで上位表示を行うか判断することが基本でしょう。

そこにさらに重要な要素があります。それが「顧客単価の視点」です。

例えば、「歯医者」で検索する人は、2000円前後の潜在顧客となるわけですが、「インプラント」で検索する人は、30万円以上の潜在顧客となります。
何が言いたいかというと、Webサイトで売り込みたい製品やサービスによっては、キーワードをしっかりと選定しないと、ターゲット層を外してしまう可能性がある。インプラントをメインで売りたい歯科医が「歯医者」というワードで上位表示しても、SEO対策費をドブに捨てることになってしまうということです。

ビジネスの基本中の基本である「顧客単価」という要素ですが、SEO業者の中にはこの視点に欠けている会社も見受けられます。SEOコンサルティング費や調査・分析費という名目で、悪い言葉で言えば「代金の水増し」をしている可能性がありますので十分ご注意を。

ビジネスクリエイター、インキュベーター、アクセラレーター、コンサルタント。エンジニアとして、PHP/HTML/CSSのマークアップ言語によるWebサイトの制作、SEOエンジニアリング、アクセス解析アナリストを経験した後、IT領域の技術/潮流をベースとしたエスタブリッシュ企業向けのコンサルタントを経て、複数のIT企業にて、Web/アプリ系、O2O系、IPライツ系の新規事業立ち上げに注力。事業開発から経営企画業務まで、事業および会社立ち上げに関する業務を幅広く経験。また、シードフェーズのベンチャー複数社の立ち上げへの参画や経営戦略・組織戦略・PR戦略へのアドバイザリー、メンター、複数のアクセラレーションプログラムのメンターも手がける。