日本のIT企業が世界に飛び立てない理由。
それは、もちろん”英語”のサイトをリリースしないからである。
世界のIT市場のほとんどは英語圏もしくは、準英語圏である。
英語圏のブロガーに比べて、日本のブロガーがブログだけで生活できるほど収益をあげることが難しい。
日本語で書かれたコンテンツでは、絶対的な閲覧数の上限があるからだ。
少し古い資料になるのだが、2004年で、英語圏の閲覧数は約2.8億人であるのに対し、日本語圏では約6500万人である。(図録▽世界の言語別インターネット人口より。この情報は、”日本語圏”であり”日本人”ではないことに注意が必要である)
その後、英語圏の閲覧数の増加率が下がっているとのことなので、多少増減はあるだろうが、日本語圏だけにサービスを提供するということがどういうことかがこの数字を見れば分かるだろう。
日本人は、第二言語として英語を選択したにもかかわらず、英語をスムーズに読み書きできる人は少ない。むしろ、英語に拒絶感を感じる人のほうが多いのではないだろうか。
つまり、日本人は、日本語でしかコンテンツを見ることはない。
しかし、他国の人々は、日本語を理解する人の方が少数だ。(台湾やパラオなど旧大東亜共栄圏の国家においては、年齢層が高い人は認識できるだろうが、インターネット人口にはほとんど含まれないだろう)
日本でも、IT市場の拡大は今後も図られるだろうが、狭い国土であり人口の増加に上限が見れることと、少子化であることを見ると、増加率の向上は難しいだろう。であるとすれば、さらなるIT市場の拡大は、母数の多い他言語に飛び込むのが手っ取り早い。
Webサイトの多言語化が今の日本のIT企業には欠かせなくなる。それこそが、IT企業のさらなる飛躍をもたらすだろう。