人は想像できる未来との差分でしか、課題を認識できない

ざっくりまとめると…

  • 人間の想像力は弱く、ジャンプアップした未来は想像できない
  • 顧客に聞いても具体的なソリューションは出てこない
  • 課題による痛みを原因から抜本的に取り除きたいなら自分の心に聞け

人は想像できる未来との差分でしか、課題を認識できない

人間の想像力というのは弱いもので、現在の延長線上にある未来は想像できても、リープ・フロッグ的にジャンプアップした未来を想像することはできません。

リーンスタートアップやデザイン思考などにおいて「顧客に聞け」ということを重視する傾向がありますが、顧客に直球で聞いて得られる示唆からうまれるイノベーションは、世界を変えるほどのものにはならないのです。

顧客に聞くのは、顕在化している「課題」とそれに対して今我慢して行っている「代替手段」、そしてそれでもなお感じてる「残課題」までです。具体的なソリューションやプロダクトの形を顧客に聞いても、答えは得られません

フォードが世界で初めて自動車を作ったとき、もし顧客に聞いていたらどんなものができたでしょうか?

「もっと早く走る馬がほしい」「走っても疲れない馬がほしい」「餌を食べない馬がほしい」「死なない馬がほしい」

もしフォードが顧客に「答え」を求めたヒアリングをしていたら、きっと馬の品種改良をはじめていたかもしれません。


課題による痛みを和らげるサプリメントが作りたいなら、顧客に聞け。

課題による痛みをなくす薬が作りたいなら、顧客に聞け。

課題による痛みを原因から抜本的に取り除きたいなら、顧客に聞くな。自分の心に聞け。