②成功体験に縛られる 〜没落企業の経営者にみられる8つの共通点

サラリーマンとして、社畜として、歯車として。どこかの誰かが創業し、どこかの誰かが運営する会社で働くのだとしたら、誰しも成長企業ないし成長する可能性の高い企業で働きたいと願うものです。そして、企業を成長させることのできる経営者の下で働きたいとも、同時に思うものであります。

そこで、これまで様々なベンチャー企業を転々とし、様々なタイプの経営者の下で働き、アライアンス先として様々な経営者と交渉し、メンターとして様々な経営者をサポートしてきた経験をもとに、没落企業ないし没落する可能性の高い企業の経営者にみられる共通点をまとめてみました。

サラリーマンは転職活動の参考に、スタートアップの経営者は自戒のためのチェック項目としてご活用くださいませ。

成功体験に縛られる

ただ運だけで成功したとしても、成功したのはすごいことです。運も実力の内

なので、まわりの人からは褒められます。その成功が大きければ大きいほど、褒めて褒めて褒められまくります。友人・知人だけでなく、メディアも、あこがれの有名人までにも。

そして、自らのチカラを過信します。自分のチカラでこの成功がすべてうまくいったのだと信じてしまうのです。運だけが良かっただけなのに。

そうすると自らを客観視できなくなり、次第にその「成功」だけが自分の自身の根拠となり、徐々に徐々に縛られていってしまうのです。

「オレはこうやって成功した」という話をしている経営者は要注意です。一言でもそういった自慢のワードが出てきたら、100%成功体験に縛られています。

本当に実力がある経営者であれば、絶対に「成功」を自慢しません。何故ならば、それは「運」の要素が強いことを理解しているから。まったく同じ成功をトレースすることは不可能だとわかっているから。だから、本当の経営者は常に、常に新しいチャレンジをし続けます

成功体験に縛られている経営者は、成功した手法だけに固執します。
「それで成功したんだ。それさえやれば間違いない。それ以外はやるな。」と。

時代の流れがきていれば、それで連続的に成功することもできるでしょう。何度も何度も成功することはできます。

でも、バブルが弾けたように、時代の流れはあっという間に移り変わります。そして、時には市場のほぼすべてがディスラプトしてしまう瞬間が訪れるのです。

直近でいえば、フィーチャーフォンからスマートフォンへの転換がまさにそれです。時代の変化の中で、どれだけの企業が退場し、どれだけの企業が新興したか。少し検索してみればわかることです。

成功体験は常に捨て続け、新しいチャレンジをして、また新しい成功に辿り着く。そしてまたそれを捨て新しいチャレンジをする。
それこそが「経営」に他ならないのではないかと思うのです。