為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり

「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
ー上杉鷹山(出羽国米沢藩9代藩主)

これは江戸後期、米沢藩の藩主 上杉鷹山公が家臣に送った言葉です。どなたも一度は聞いたことがあるであろうと思います。

ビジネスマンや、特に起業家にとっての行動の原理原則として非常にマッチした言葉ですが、本稿では、これをもう少しわかりやすく意訳してみます。

検索すると…

どんなことでも強い意志を持ってやれば必ず成就する
為せば成る、為さねば成らぬ何事も – 故事ことわざ辞典

成果が得られないのはその人の努力が足りないからである。
成らぬは人の為さぬなりけり(ならぬはひとのなさぬなりけり)とは – コトバンク

思案ばかりして、成果をあげようとする行動を起こさなければ、決して成果を得ることはない。
為せば成る – ウィクショナリー日本語版

ネットで検索すると「意思」「努力」「行動」についてのフレーズである、という解釈がいくつかが出てきました。

「為す」と「成る」の言葉の意味とは?

もう少し深くこのフレーズの意味を考えようと思います。

まず、このフレーズを意訳する前に、「為す」と「成る」の漢字の違い、その意味の違いに着目してみます。

な・す 【為す・成す】
①実行する。行う。
②変える。…にする。ならせる。
③作り上げる。実現する。成就する。
為すの意味 – 古文辞書 – Weblio古語辞典

つまり「為す」とは、「何かを実現することを目的・目標として、それを成就するために、それを作り上げるために、現状を変え、実践・行動すること」です。

な・る 【成る】
①(別の状態に)なる。変わる。
②(地位に)就く。任官する。なる。
③実現する。完成する。
④(歳月が)たつ。なる。
⑤実を結ぶ。生育する。実る。
⑥おいでになる。お行きになる。
成るの意味 – 古文辞書 – Weblio古語辞典

つまり「成る」とは、「目標が実現した状態に至ったこと」となります。

為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の為さぬなりけり

これによって「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」を意訳するならば、以下のようになります。

「何事も、目標を設定して行動すればその目標は達成される。

目標を意識した行動をしなければ(行動しようがしなかろうが)達成されない。

目標が達成されていないということは、目標を意識した行動をしていないからだ」

常に「どういう状態になりたいか」を意識するマインドを持ち、そのために「行動し続けるべし」と言っているわけですね。

「為せば成る、為さねば成らぬ成る業を、成らぬと捨つる人のはかなき」

また、このフレーズには、さらに元になったフレーズがあるといいます。

「為せば成る、為さねば成らぬ成る業を、成らぬと捨つる人のはかなき」
ー武田信玄(甲斐武田家第19代当主)

これも同様に、「為す」と「成る」の意味合いを考えて意訳すると以下のようになります。

「何事も、目標を設定して行動すればその目標は達成される。

目標を意識した行動をしなければ(行動しようがしなかろうが)達成されない。

目標さえ設定すればよいものを、どうせできないと最初から諦めてしまうことに、人の弱さがある」

常に「どういう状態になりたいか」を意識する以前に諦めてしまっては、そもそも成れるわけがありません。

この2つのフレーズを対として捉えると、これらが伝えようとする本当の意味が浮き彫りになりますね。

「成るために為す」ことが大切

物事を成し遂げる、目標を達成するために大切な教訓がそこには記されていました。

  1. 成りたい姿を心のスクリーン具体的にイメージする
  2. それを実現するために、実践・行動をとる
  3. 諦める弱さを捨てさり、行動し続ける

何事も「成るために為す」のである、そのために何が必要かを考え、行動すべきである、ということを教えてくれていました。

生きるにおいて、すごく大切な原理・原則のひとつだと思います。