Netscape vs Internet Explorerの第一次ブラウザ戦争は、2000年にはInternet Explorerが市場シェアのほぼ全てを獲得して終結を迎えた。第二次ブラウザ戦争では、Internet Explorer vs Firefoxによる大きな戦いが起こった後、Safari、Opera、そして、Google Chromeの台頭により、現在ポスト第二次ブラウザ戦争に突入した。
2009年以降のポスト第二次ブラウザ戦争は、各社相次いで新バージョンをリリースし、激しいシェア争いとなっています。しかし、2010年の戦いは、Google Chromeの圧勝に終わったと言えるでしょう。
Net Applicationsの推計によれば、2010年最もシェアを増やしたウェブブラウザは「Google Chrome」。Google Chromeの1月のシェアは5.22%だったが、11月までに4ポイント増やし、9.26%とした。
Google Chromeがシェア10%間近–2010年のブラウザ動向を振り返る – CNET Japan
さらに、Net Applicationsによれば、12月にchromeのシェアは9.98%となっています。また、StatCounterによると、日本でのchromeのシェアは2011年1月1日現在で10.29%となっており、既に日本国内では既に10%を超えているという結果も出ています。
クラウドサービスが中心となった2010年において、ブラウザの安定性と高速化、強固なセキュリティの3点はもっとも重要な指標となっています。その点において、Chromeはそこに戦略をはっきりと示し、目指すべき方向性を違えることなくリリースしています。そして、ユーザの期待とその戦略が合致し、その期待に応えていることが、ユーザの指示を得ている理由でしょう。
引き続きの戦略上のバージョンアップはもとより、Chrome OSの登場も待ち遠しく、今年もChromeに期待しています。