37歳にして、転職回数が10回を超えました。
最初はエンジニアからキャリアをスタートし、エンジニアとしての限界を感じ早々に見切りをつけ、大企業向けのIT新規事業コンサルを経たのち、スタートアップを転々としながら新規事業における事業企画、マーケティング、プロモーションから経営戦略や組織戦略の立案まで、新規事業のイロハを一通り経験しました。
基本的には飽き性で、取り組んでいる事業が一定の成長が見えたり、逆に伸び悩みが明らかになったタイミングで、すぐに転職し、また新しいことにチャレンジするということを繰り返してきました。
ある意味転職のプロフェッショナルと化しているボクが、超主観的に、転職でキャリアアップするためのサービスの徹底的な活用方法を語ります。
Contents
ジョブホッパーのキャリア論
転職を10回繰り返しました。そう語ると「意識高い系」「ジョブホッパー」とバカにされることが多々あります。また、履歴書が汚いという理由で書類選考で落とされることもありました。
確かに平均勤続年数1.5年となると「堪え性のない」などとみられるだろうなということも自認しています。確かに辛いことがあるとすぐに逃げ、結果が出ないとすぐに逃げ、という逃げる人生を歩んできています。
しかし、37歳になった今、そのバカにしてきた人たちと比べると、明らかに人生を楽しみ、収入も多く、知名度も多少たりとも出てきて、一定程度の成功を収めることができています。
「辛いことから逃げるべきではない」
「現実的に出来ることからコツコツやる」
そういう価値観からすると、ボクの生き方、働き方はダメなもので、バカにされて当然だと思います。石の上にも三年。しっかり耐えて耐えて耐え抜いてやりきった先でしか成長できないという、これまで当たり前とされてきた価値観からすれば、堪え性のないジョブホッパーなのだろう、と。
しかし、ボクはこれまでの人生を振り返った時に、その価値観を否定するところで一定の成功に辿り着いたのだと考えました。
「人生、逃げるが勝ち」
「バカにされるほど大きな夢を掲げ、
効率的なショートカットを探す」
ボクはアホほど大きな夢を若いうちから掲げ、それを37歳になった今でも忘れることなく胸に情熱を秘めています。それは世界に対して、日本に対してのようなものもありますし、自分自身の欲望に対してのものもあります。
それを実現するために、コツコツ努力をすることが正しいとは決して思いません。それこそ超一流の人は、一つのことにしっかりと向き合って絶えずコツコツ努力をしてきた人たちなのでしょう。しかし誰もが超一流になれるわけではありません。なのに、超一流の人たちと同じような努力をする必要があるのでしょうか。
ボクはそうは思いません。二流なら二流なりの努力の仕方があるべきで、それがボクにとっては「人生、逃げるが勝ち」なのです。
本稿では辛いことから逃げて逃げて逃げ続けてキャリアアップをしたジョブホッパーの、転職の極意を披露させていただきます。
人生、逃げるが勝ちの「逃げ学」について、エピソードと思考を知りたい方は以下をご覧ください。
ボクのキャリアが気になる方は、以下に詳細を書き連ねていますので、ぜひご覧ください。
ジョブホッパー流転職の極意
転職を考える前に…
このページをご覧いただいているということは、転職をまさにお考えなのだろうと思います。しかし、念の為今一度立ち止まって考えてみてください。あなたは本当に転職すべきでしょうか?
転職を10回して感じたこと。当たり前の話ですが、それは転職を本当にすべきタイミングと、まだ今ここで頑張らなければならないタイミングはある、ということです。
もし、以下に当てはまるのであれば、ぜひ一度転職すべきかどうか、今一度立ち止まって考えてみてください。
Q. 転職の「目的」は定まっていますか?
あなたは何のために転職をしようと考えましたか?
現在の職場に明確に不満や不安はありますか?友達や同僚の転職など、周りに影響をされて転職しようとしていませんか?漠然とステータスを求めてはいませんか?
転職で実現したいことや企業探しの軸が定まっていない転職は、希望する企業に就職できる可能性は限りなく低いとお考えください。企業側の面接官は数多くの候補者と面談しています。漠然とした転職はそれとなく会話の雰囲気で察知しますし、そういう転職をする人は入社後も何かあったら、すぐに他責にしてまた簡単に転職してしまうのではないか、と受け取ります。
まずは「どんなキャリアプランを描きたいのか」「何を目指しているのか」「それは今の職場では実現できないのか」「転職をして何をやりたいのか」など、自身の状況や感情と向き合うことをオススメします。その整理がついてから転職活動を初めても遅くはありません。焦ることなく着実に自分の人生と向き合いましょう。
「自分の歩む道筋を見据えてから、進んでも遅くはない」
Q. 現実をきちんと理解できていますか?
あなたは自分の至らない点を挙げられますか?全て他責で考えていませんか?
今の職場に対して「自分がやりたいこと」ばかりを押し付けて、その結果それができないから転職しようとしていませんか?
会社で働くということは必ずしもWantやWillなどといった「やりたいこと」だけが叶えられるわけではありません。会社から求められるMustがあって、今の自分の最大限できることというCanがあってはじめて自分の立ち位置が定まります。
仮にWantやWillだけを持ってたまたま転職先が見つかり転職してしまうと、入社前のポジティブなイメージと入社後のMust業務をする現実とのギャップが大きくなり、すぐに辞めてしまう可能性が出てきます。
また、その状態での転職活動は、応募できる求人や採用される企業がなかなかみつからず、思うようにいかないまま時間だけがただただ過ぎてしまう恐れがあります。
WantやWillだけで探すのではなく、まず自分のCanとしっかり向き合った上で「自分の市場価値を理解する」ことから始めましょう。
自分のCanがどれだけ実務において必要とされるのか。その延長線上でWantやWillを手にするチャンスは得られるのか。
決して妥協する必要があるわけではありません。ゴールを明確に設定しているのは素晴らしいことなので、そこに至るまでの手段を柔軟に変えることを厭わずに行動しましょう。
「仕事も転職も手段だ。
効果を最大化するために、自分の武器を正しく理解する」
Q. 転職することになった理由を環境のせいにしていませんか?
退職理由を「キャリアアップできる環境ではない」としている場合、ご自身がキャリアアップできる環境はどのようなものかを明確に答えられますか?
「仕事に馴染めない」という現状を、会社や上司、同僚など他人のせいにしているだけではありませんか?
具体的にキャリアアップできる環境がイメージできているのであれば、その環境を探せばいいだけのこと。もしそうでないのであれば、他責にしながらジョブホッピングを繰り返す注意警報です。
理想の環境は、目指すべきキャリアプランを見定めてから始めて定義できます。それを定義するからはじめて理想の環境を探すことができるし、見つけることができるのです。
ただ無目的にジョブホッピングを繰り返し、転職を繰り返しても、理想の環境には出会えることはありません。
「闇雲に進むのも無駄ではない。
一筋の光を目指した方がより効果的に一歩が歩める」
悩む前に動け!ノータイムでポチってみよう
転職について立ち止まって考えてみましたか?
目的や現状がはっきり見えた方も、もし見えてない方も、振り返りをすることは重要ですが、それ以上に重要なのが「行動」です。悩んで動けなくなるより、動きながら考える方が効率的に自分のことを理解でき、新たなチャンスに巡り会うことができます。
つまり、とっとと転職サービスに申し込んで、多くのエージェントや多くの企業の話を聞き、幅広い選択肢を自分の中に持ち、多角的な視点で自分を見つめ直す機会としましょう、ということです。
面談や面接の場で積極的にフィードバックを得るのは手です。「面談や面接は無料でできるキャリアコンサルタント」だと捉え、自身のキャリアプランを見出すためのインプットとして活用するのです。
その活動を通じて、自分のキャリアが明確になり、偶然それとバッチリハマる企業と出会うことも、数をこなしていれば可能となります。
さあ、いますぐ転職サービスに登録して、エージェントとの日程調整を始めましょう。
「うだうだ考えても答えなんて見つからない。
答えは一歩一歩を歩みを進めた先でしか見つからない」
転職サービスの活用方法
ジョブホッパー流転職サービスの活用方法をまとめると、
- とにかくいますぐ転職サービスに登録し、エージェントに会う
- 人材エージェントは無料のキャリア相談だ。複数の視点から自分のキャリアを見つめ直す
- 人材エージェントは相性だ。自分のことをしっかり理解してくれるエージェントと出会うまで尻軽に多くの人と会え
- 両面系エージェントがベスト
- 信頼できるエージェントに出会えたら、一生の付き合いにしろ
- そのエージェントの持ち札になれ
- 転職する気が無くてもベストマッチの案件は紹介され続けろ
このうち「信頼できるエージェント」と出会うことが、最も重要です。
一口に転職エージェントといってもそのスタイルは様々です。会社やエージェント自身の方針によって異なります。
大手は兎にも角にも物量(登録社数)が多い。候補者と企業に向き合う担当が同じ会社もあれば、異なる会社もあります。候補企業を手元にもって候補者と向き合う方もいれば、候補者と会い話してからデータベース上より企業を探す方もいます。
当然エージェントの方の考え方も様々です。そのときに高い価値で売り込むことを重視する方もいれば、候補者と社長の人柄的マッチ度合いを重視する方もいる。企業文化、チームの雰囲気、任される役割を重視する方もいる。
業界で有名だからといって、あなたにとって最適な選択肢を提示できるとも限りません。
また、ビジネスを超えて、損得勘定抜きにまで本気に向き合ってくれるエージェントと出会うことも大切です。そこまでやってくれるエージェントは多くはありません。
1つポイントとしては、企業向き合いと候補者向き合いの担当者が同一の両面系エージェントが望ましいです。候補者のことを本気で企業に売り込んでくれるのは、やはり担当者が分業しているよりも、直接会って直接話して、良いところも悪いところも、悩みも課題も、温度感含めて理解してくれる方が良いに越したことはありません。担当者が別となると当然、その温度感は5%でも10%でも減って伝わってしまいます。ときにはほとんど伝わらないことも・・・。
自分のことをきちんと理解してくれて、その上で選択肢を提示してくれる。それは人生の大事な選択のタイミングでは、重要なことです。
最終的な答えは、もしかしたら他のエージェントから提示されたものとそれほど差異はないかもしれません。いや、実際ほとんど差異はないでしょう。それでも、自分にとって納得感は段違いなのです。入社後にワークできるかどうかにも、ある程度その納得感が影響します。
自分のことをわかってくれて、損得勘定をこえてお付き合いしてくれるエージェントに、人生を預けたいと思いませんか?
そして、転職を決めてから転職エージェントとコミュニケーションをとっていては、その時たまたまある案件の紹介にしか繋がりません。そうではなく、常にコミュニケーションを取り続けることが、最良の選択をするためには大切です。
人間ですから、常に将来に対する考え方、仕事観、人生観、スキルとしてできることなど、アップデートし続けます。そのアップデートがされた状態を伝えるのではなく、アップデートがされる過程を伝えるのです。そこにこそ、本当の「考え方」があるからです。そのために常にコミュニケーションを取り続けます。
また、その中で、転職をする気がなくても候補企業の紹介は受け続けるべきです。可能なら面接も受け続けるべきです。その中で感じたことをしっかりとエージェントに伝えることで、いざというときにベストな選択を提示してもらえます。また、もしかしたらそこで思わぬタイミングで、ベストな転職先が見つかることもあるでしょう。
転職は人生の転機です。だからこそ常にチャンスに目を張る。
そのために、常にエージェントの手札になり続けておくことが大切です。エージェントが候補者と会っていないときでも、企業とミーティングをする中で、「あ、この案件にはあの人がぴったり合うな」と思い出してもらえることが重要なのです。
「相性の悪い人と歩む道より、
相性の良い人と歩む道の方が、楽しいし早く目的地に着く」
「巡り合わせは運だ。
不運を嘆くより、運を手にするために機会を最大化せよ」