みんなにとっていいは、みんなにとって悪い

ざっくりまとめると。。。
  • イノベーションはディスカッションからうまれない
  • ディスカッションは合意形成であり折衷案になる
  • イノベーションに必要なのは、誰かの独りよがりの「ビジョン」だ

イノベーションは、ディスカッションからはうまれません。

ブレインストーミングなどと称し、意見を出すためにディスカッションをすることは比較的多いものです。しかし、ディスカッションから本当にいいアイデアなどうまれません。

ディスカッションというのは、少なからず合意形成をするものであって、最終的な意見は、多数決や折衷案、同調圧力などによって決まります

チームにとって合意形成が必要な場面ももちろんありますし、ディスカッションによってチームメンバーの参加意識を高めることも重要です。

しかし、イノベーションにおいて、そのタネを見つけ育てる0→1フェーズ、タネのスケール可能性を探る1→10フェーズにおいては、必ずしも合意形成が有効に働くとは限りません。

なぜなら、「みんなにとっていい」を目指すことは、結果として「みんなにとって悪い」にしかならないからです。

合意形成のおける「みんなにとっていい」は、みんなそれぞれにとっての妥協の産物で、bestではなくbetterの下の方、下手したらworseで合意しているのです。

それは合意形成としては正しい結果かもしれませんが、イノベーションにとってはworstな結果です。

イノベーションに必要なのは「ビジョン」です。

ビジョンとは誰かの圧倒的に個人的な独りよがりの価値観です。それは他方から見たら批判されうるものかもしれません。クレイジーといわれても、そのビジョンになった世界は、今よりもより良くなるものと信じて突き進んだ結果にあるのがイノベーションなのです。

イノベーションを生むためにやるべきことはディスカションではなく、自分の心と向き合うことと顧客と向き合うこと。ただそれだけなのです。

Discussions | DrupalCon Amsterdam, 01.10.2014 | Boris Baldinger | Flickr