快進撃を続けるフリマアプリのメルカリ 〜決算公告からみる未上場企業

「日本の起業家ランキング」2年連続1位に輝いた山田進太郎社長率いるメルカリ。フリマアプリで快進撃を続けている。

2015年中には上場と予測されながら、「上場は米国進出が成功したら、米国で。最悪国内では負けてもいい」「黒字化はいつでもできる」と豪語している。

決算公告が11月に公開されたので、貸借対照表をビジュアライズして、現況を探ってみた。

(通常の貸借対照表のグラフとは異なり、それぞれの項目の状況をわかりやすくするため、滝チャートっぽくしている)

株式会社メルカリ

決算公告、貸借対照表

株式会社メルカリ 第3期 決算公告(平成27年6月30日現在)
株式会社メルカリ 第3期 貸借対照表(平成27年6月30日現在)

第3期の株式会社メルカリ。

今期は純利益が-1,104百万円と赤字、利益剰余金も-2,502百万円と累積赤字になっている。

しかしながら、今期は売上4,237百万円と大きく伸びており、赤字要因はTVCMを投下したため膨らんだと思われる5,005百万円の販管費だ。

すでに2,000万ダウンロードを突破したmercariは、すでにTVCMの役割を終えた可能性もあり、来期は黒字に転ずるものと予想できる。

驚くべきは粗利率で、売上4,237百万円に対し、粗利3,901百万円と実に92.06%を誇っている。確かにアプリ開発に関連した人件費等のコストしかかからないため、粗利率が異様に高い数字を見せるのも確かだ。

また、mercariは取引額の10%を手数料としてとっており、これを売上として参入していると考えられる。つまり、流通総額が423億円にも達するのだ。

2000万DLで、仮にアクティブ率が20%とすると1UUあたり21150円/年となる。

自己資本比率は15.5%と危険水準に達しており、流動比率も99.4%とすでに資金が回らない状況になっている。

これはユーザが売買をした金銭をすぐには引き出さずプールしているから、と言える。キャッシュフロー上は相当額のお金があるのに、これは使ってはいけないお金なわけだ。

米国進出を加速するために、近々上場前最後の大型調達がある、とも予測できる財務状況だが、販管費を下げることでその資金を捻出できる状態にあるともいえる。

何れにしても、2016年は勝負の年といえそうだ。