上場承認取消で話題になったリッチメディア 〜決算公告からみる未上場企業

上場申請をしながらも、今年7月に内部統制の有効性に関して確認すべき事項が発見されたことを理由に上場申請を取り消したリッチメディア。

美容健康領域におけるWebメディアの運営を主力としており、Webメディア系企業のなかではターゲッティングと並んでの注目企業だ。

決算公告が11月に公開されたので、貸借対照表をビジュアライズして、現況を探ってみた。

(通常の貸借対照表のグラフとは異なり、それぞれの項目の状況をわかりやすくするため、滝チャートっぽくしている)

株式会社リッチメディア

決算公告、貸借対照表

株式会社リッチメディア 第11期 決算公告(平成27年6月30日現在)
株式会社リッチメディア 第11期 貸借対照表(平成27年6月30日現在)

第11期の株式会社リッチメディア。

今期は純利益が43百万円と好調で、利益剰余金も72百万円と順調に積み上がっている。

自己資本比率が76.0%と良い比率を保っており、流動比率は295.2%と問題ない水準。

しかしながら、上場目論見書上では、第11期の純利益は101百万円となっていた。

当初の見込みほど売上・利益が伸びずに上場を断念したのか、はたまた、本当に架空取引による売上偽装をしていたのか。

また、第10期の数字も決算公告と上場目論見書で、大きな差がある。純利益が決算公告では60百万円となっていたが、上場目論見書では単体で-45百万円、連結で-52百万円となっている。(推移グラフでは決算公告を正とした)

いずれの点においても、疑いの余地を残す決算公告となった。

財務状況推移

株式会社リッチメディア 財務状況推移(平成27年6月30日現在)

公表上4期続けて純利益は黒字となり順調に成長している。

利益剰余金がそれに比例して伸びていないのは、事業買収等による子会社の連結によって、剰余金が下がっているものと推測される。

(売上は非公開)