女性向けWebメディアの雄、ターゲッティング 〜決算公告からみる未上場企業

女性をターゲットにしたメディアを粛々と運営し続け、そのノウハウでは他社と比較して一日の長のあるターゲッティング。

2007年4月設立、第9期目。大手出版社や著名人などのWebメディアの企画立案から開発・運営、広告商品開発・営業等を引き受けて、メディアの収益化を請け負う「メディアマネタイズエージェンシー」が主要な事業となっている。

株式会社ターゲッティング、および、子会社の株式会社パシフィック・メディアパートナーズの決算広告が10月16日に掲載された。

貸借対照表をビジュアライズして、現況を探ってみたところ、着実な成長を示しており、早々のIPOがみえた。

(通常の貸借対照表のグラフとは異なり、それぞれの項目の状況をわかりやすくするため、滝チャートっぽくしている)

決算公告、貸借対照表

ターゲッティング株式会社

ターゲッティング株式会社 決算公告
ターゲッティング株式会社 貸借対照表(平成27年3月31日現在)

第8期の株式会社ターゲッティング株式会社。

今期純利益が1億3,368万円と非常に好調で、利益剰余金(≒累積黒字)も2億3,395万円と経営状態も非常に順調。

自己資本比率は62.9%と問題ない水準だが、流動比率が233.4%となっており、100%を下回っている分についても返済が滞りこともなく、資金繰りも安定している。

手堅く収益を積み上げており、先般市場から歓迎されるほどの手堅い事業運営でIPOしたイトクロに近しいものを感じる。

直近、記事広告のステマ問題が経営上のリスクとしてはあり、売上への短期的な影響は避けられないものの、ここまで長年運営してきたノウハウが他社と比べて抜きんでており、長期的な成長への影響は軽微か。

マネージメントクラス、役員クラス、さらにはスタッフの採用に積極的なようで、IPOへの準備を着々と進めているフェーズと思われる。

パシフィック・メディアパートナーズ株式会社

パシフィック・メディアパートナーズ株式会社 決算公告

パシフィック・メディアパートナーズ株式会社 貸借対照表(平成27年3月31日現在)

第4期のパシフィック・メディアパートナーズ株式会社。女性メディアを束ねたアドネットワーク事業および女性メディア向けSSP事業を展開している。

今期純利益が2,487千円と、赤字ではあるものの赤字額は軽微。

自己資本比率が47.5%と若干の負債は抱えているが、流動比率は190.5%と高い水準にもあり、会社としては正常な状況といえる。

今はまだ、本体の事業への投資を優先しているように見受けられるが、本体の事業が成長すればするほど、パシフィック・メディアパートナーズの事業も成長するビジネスモデル上良好な関係にあると思われるため、今後の成長性は大いに見込めるだろう。